「あんなに長い時間要らないのに」 |
どうして認められないんだろう。 そんな目で見て欲しくはないのに。 ちゃんと未来だって見えてるよ。 もう子供じゃないんだから。 |
「どうしようかな」 |
つまらなそうな顔をしないでよ。 もっと先を見て欲しいだけなのに。 もっと向こうの未来まで。 やっぱり、まだ子供なんだろうな。 |
「医学部に受からないと認められないってあの話」 |
きっと、 夢のあるこの人に甘えたいだけ。 自分のことをうやむやにしたいだけ。 将来だってどうせろくなことはないよ。 ただ、 彼がいてくれればそれでいい。 |
「何でもできるっていうのも考え物だね」 |
きっと彼はすぐに一人で歩き出す。 自分の手なんかじゃ、 絶対に届かないようなところへ。 それはきっといいことで、 喜ぶべきことだけれど。 怖くなってしまう夜があるのが現実。 |
「双識君の学校は駄目」 |
永遠なんて信じていないけれど